認知症への関わりー入浴拒否
スタッフ→ 利用者様→
声かけをしてから入浴していただくまでに、1時間ほどかかっています。
入浴用のタオルを持っていき、背中を洗う動作をしながら
「背中をゴシゴシ洗いませんか?」
「大丈夫。」
浴室からバスクリンを持っていき目の前に置いてみると、フタを開けて中を覗き
「バスマロンか?」と。
「お家でバスマロン使ってるんですか?」
「大丈夫。」
湯おけを持ってきて
「あちらのお風呂に、バスクリン入れて入りませんか?」
「大丈夫。」
しばらく、バスクリンの容器を触ったり、見つめたり。
「温泉は好きですか?」
「大丈夫。」
タブレットで温泉の画像を見せて
「温泉気持ち良さそうですね。」
「うん。」
「どこの温泉へ行かれたことありますか?」
「わからん。」
そのうち自分でタブレットをタップして温泉の画像をじっと見ている。
「気持ち良さそうですね」
「うん。」
「あちらであたたまりに行きましょうか?」
など色々声かけして
「よし」
と何回か言ってくれたがすぐに
「大丈夫」
と立ってくれず。
後ろを車椅子が通ろうとして通れなかったので、立ってもらいそのまま誘導。
「何でここに行くんや」
と言うので
「◯さんの鞄に服の着替えがあるので確認してください」
と言うと
「よし、着替えよう」
と入ってくださる。
入ってすぐに、自分で浴室を開けて
「ここへ入るんか?」と。
「そうですよ。入りましょう」
「そうか、よし」
と眼鏡を外してくださる。
着脱はほとんど自分で。
何度か
「おい、後ろの服上げてくれ」「ちょっと下ろしてくれ」
「靴下はかしてくれ」などあり。
手を上げることは全くなし。
*認知症の研修よりお風呂に入ってくれない人の事例あり
相手の心が動いていないのに、声かけだけでは難しいと言っておられたので参考にしてみた。
皆さんも、ご参考にいかがですか